自己紹介
経験から学んだことを、
同じ悩みを持つご家族のために活かしています。
代表 中西 章
| 1970年 | 九州生まれ |
|---|---|
| 1990年 | デザイン専門学校卒業 アパレル会社営業で入社 |
| 1993年 | 神戸転居 |
| 1995年 | 阪神大震災後建築関係で自営開始 |
| 2000年 | 水耕栽培葉物野菜で新規就農 |
| 2017年 | 母が硬膜下血腫で入院遠方介護開始 現在遠方介護中 |
| 2024年 | 12月父が腰椎骨折 |
| 2025年 | 8月父肺炎で死去 水耕栽培農園閉園 |
遠方介護の経験から見えたこと
九州在住の父から一本の電話が入りました。「お母さんが痴呆でほとんど動けなくなっている。すぐ帰ってきてほしい」──。実家に戻り救急搬送した結果、母親は外傷性硬膜下血腫と診断されました。これをきっかけに、遠方介護が始まります。
その後も状況は予測できないことばかりで、判断の難しさから母親の状態は短期間で悪化していきました。しかし、途中で支えてくれる人々の存在があり、母親は命をつなぐことができました。現在は寝たきり、胃ろう、認知症が進行しています。
父親も階段からの転落による骨折を機に介護が必要となりました。母親の経験を踏まえ、熱心に支援してくれる事業者にも出会えましたが、思うように進まないことも多く、父親は介護開始から8か月で亡くなりました。
この経験を通じて学んだのは、遠方介護では「その場でできることを見極め、支援すること」の重要性です。たとえ最善と思える対応でも、必ずしも結果に結びつくとは限りません。高齢者の介護は、常に予想外の変化が訪れる領域だからです。
Coversでは、こうした実体験を基に、状況に応じた支援を提供できることを目指しています。
高齢者見守りサービスの現状と課題
ここ数年で「高齢者見守りサービス」という言葉は、すっかり定着しました。電気ポットやガスの使用をセンサーで検知して「今日は元気に活動している」と遠方の家族に知らせる仕組みは、月数百円から利用できます。緊急ボタンを押せば警備員が駆けつけるサービスもあり、こちらは月3,000円前後。技術の進歩に伴い、ロボット掃除機のカメラやペット型ロボットを活用した安価な見守りも可能になりました。
一方で、行政による介護予防事業も存在します。週1回の買い物代行や食事作り、掃除などが月3,000円程度で提供され、月に一度15分程度のボランティア訪問なら無料。ただし、ボランティアはあくまで生存確認や立ち話しが中心で、責任を負うものではありません。
しかし、こうした枠組みには限界もあります。介護予防事業の認定を受けようと思っても、訪問が月1回程度では「具体的にどんなサポートになるのか」と疑問が残り、対象外とされるケースがほとんど。仮に対象になれたとしても、設備や人員の条件は厳しく、ハードルは高いのが現実です。
また、背景には介護事業そのものの「飽和」があります。介護保険を使った事業だけでは伸びしろが少ないため、資格を持つ事業者が「保険を使わないオリジナル事業」へと手を広げようとしています。その一つが高齢者見守りサービス。しかし、資格を持つ人が訪問するからといって安心感は得られるものの、料金は高額になりがちです。中には、別のサービスや商品を勧めることが主目的になっている場合もあるようです。
結局のところ、見守りサービスは「安価で最低限の安心」を選ぶのか、「高額でも人の手による安心」を選ぶのか、その両極端に分かれつつある印象を受けます。